ども。
先週ランニングしてたら、突如チラホラと雪が降って「うわー綺麗だなー」と思っていたら、
なぜか歩道を走る大型バイクに轢かれそうになって、何年かぶりにドキっとした佐々木です。
授業中にたまたま起きたら先生から「この問題解いてみろ」と言われた時のような、そんな気持ちです。
どうしても遅れてはいけない何か会議のようなものがあったのか、
それとも、生粋の歩道フェチか、はたまた、ただのアブナイ人だったのか。
真相は彼のみぞ知る。
さて、
1月末日「ならの生産者×シェフ」フォーラムというイベントに参加してきました。
毎週欠かさず青椒肉絲をアレンジしながら作り、実は味覚には自信のある者として(?)、
農業の分野には浅学ながらも、フォーラムに参加させていただきました。
このような、異文化交流をさせていただくと頭が活性化されるようで、とても良い刺激になりますね。
ぜひ、皆様も異文化交流、たまにでもいいので参加することをお勧めします。
「奈良の生産者×シェフ」フォーラムとは
日本食べる通信というメディアがあり、
その「奈良食べる通信」の2周年記念として開催された食と農に関するフォーラムです。
http://www.rise-tohoku.jp/?p=9129
しかし、日本食べる通信はただのメディアではありません。
購読すると、その地域の食べ物に関する読み物と、なんと、その地域の代表する旬の食べ物がお家に届きます!!
雑誌がメインで、食べ物がオマケというのが特徴です。
そんな日本食べる通信の一部、16番目に登録した奈良食べる通信が主催する「奈良の生産者×シェフ」フォーラム。
イベント内容としては、以下のとおりでした。
- 基調講演「食と農から考える人類の未来」(約45分)
- トークセッション : “つくる”と“たべる”をつなげる『食べる通信』の可能
性(約60分) - シェフ×生産者の大交流会〜Special Dinner〜
凄くないですか?
食から人類の未来を考えるって。壮大な講演でした。
生産者と消費者を繋げることを目的としている食べる通信、素敵です。
そして、料理!普段節約のために、自炊しかしていないので、久々の豪華な料理はとても楽しみでした。
なぜ私が?参加までの背景
北海道食べる通信の創刊を担当された方とお話しする機会がありまして、
そのあとにちょうど奈良駅近くでフォーラムがあるとのことで、そのまま参加してきました。
食べる通信さんがやられている「生産者と消費者をつなぐ」という仕事に
興味があったからというのも実は大きいですね。
農業の現状
1970年、農業者数は1000万人以上いました。
それが2016年には、192万人まで減りました。
正直、普段生活していて、農家さんが危機だということが全くわかってませんでした。
現在、生産者が2人で98人の食事を作っている計算になるそうです。
どんだけ大事な人材なのか。ということですよ。
AI プログラマーも少ないと言われる今日ですが、食事ができなくなったら誰も生きていけませんからね。。。
さらに、生産者のうち80%以上が60歳以上だそうです。
今後、10年、20年後は国産と呼ばれる食べ物は、スーパー富裕層しか買えなくなるかもしれません。
基調講演「食と農から考える人類の未来」
髙橋博之さんという「日本食べる通信」の代表さん(「東北食べる通信」の編集長)の基調講演として、
「食と農から考える人類の未来」という講演を聴講しました。
いか、引用というか、定かでない記憶を遡りまして、自分の言葉で記載します。
国民は食べることで生きていけるので、農業に対しては、誰もが当事者です。
いつも食べてる食事は、生き物の死骸。でも、もうそんなこと考えている人はいない。
じゃあ、生き物を殺すこと、屠る(ほふる)ことの惨さ。これを誰がやっているのか。それが、農家です。
そんなすごい人たちなのに、くっていけない。
なぜか。なぜ、こんなすごい人たちなのに消費との落差が大きいのか。
それは、消費者が生産者の顔を知らないから。
一次産業に足りないのは、「共感」と「参加」です。
これは、全く同じことが、伝統工芸産業にも言える。
職人さんと消費者の距離が遠い。そのために魅力が伝わっていない。
食べることは生きること。その当たり前に感謝する。
小学生でも、中学生でも言われてきたことなのに、大人になったら誰も言わない。
分かってるようで分かってない。
責任も何もないところで高みの見物をして、食べられなくなってからでは遅いことに誰も気づいていない。
このブログでちょっとでも危機感を感じて欲しい。
さらに、google の人工知能開発の top レイ・カーツワイルはいっている。
「人類はいつまで食べるという野蛮なことをしているのか」と。
チップを埋め込んで、自動でエネルギーを補給すれば良い。と。
彼らは何を目指しているのか。
「不老不死」です。と。
一時期、鬱期があったので、そのおかげで豊かさとは何か。
について考える機会をもらったことがとても良かったと思っている。
技術の向上と心の豊かさは対の関係なのか。
心の豊かさを上げるために技術を使う。
これが、一番いけてる。
トークセッション
「“つくる”と“たべる”をつなげる『食べる通信』の可能性」
続いて、髙橋さん(東北食べる通信編集長)、福吉さん(奈良食べる通信編集長)、そして生産者を代表して、「健一自然農園」伊川健一さんによるトークセッション。
「食べる通信」の可能性として、実際にあった例をいくつか紹介してくださいました。
秋田で夏、雨が続いていて、農家さんも水抜くタイミングをミスってしまって、
コンバインで稲刈りしようとしたら、田植えの時のようにぬかるんでいて、
コンバインは使えないので、稲刈りを使って手で狩っていた。
でも、広大な面積だし、冬も早いので、稲がダメになってしまう。
そこで、読者さんにSOSを発信したら、友達含め200人が集まってくれて、2週間で刈り終わった。
これが本当の豊かさだと思う。
そして、人間と人間のつながりが、一番、生きていく上で大事なものだと思う。
交流会 ~Special Dinner~
「食べる通信」の食べる時のルールがあるそうです。
- 食べ物は供給物ではない。味わって食べる。
- 食べ物は残さない。
とにかく美味しかったです。
料理名が、フランス料理のような名前(なんとかのなんとか、なんとかを添えて。みたいな)だったので、
覚えられませんでした。
すみません。
野菜
お肉
もっと詳しい様子は、「奈良食べる通信」さんの facebook に上がってますので、そちらをどうぞ。
Comment On Facebook